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金角湾 (ウラジオストク) : ウィキペディア日本語版 | 金角湾 (ウラジオストク)[きむかくわん]
金角湾(ロシア語: ブーフタ・ザラトーイ・ローク)はロシア沿海地方の最大都市であるウラジオストクにある入り江。日本海北西部のピョートル大帝湾に突き出したムラヴィヨフ=アムールスキー半島の先端に角状に細長く切れ込んでいる。''ブーフタ・ザラトーイ・ローク)はロシア沿海地方の最大都市であるウラジオストクにある入り江。日本海北西部のピョートル大帝湾に突き出したムラヴィヨフ=アムールスキー半島の先端に角状に細長く切れ込んでいる。 == 概要 == 金角湾は東のゴルドビナ岬と西のチグローヴイ岬の間にあり、北西はシュコタ半島に囲まれている。湾の長さは7km、幅は2kmで、水深は20mから27m。湾の両側は丘陵に囲まれ、海岸線には埠頭や造船所が、丘の上には住宅地がびっしりと続き、最奥部の丘の上にウラジオストク市街中心部がある。波から守られた天然の良港であるが、ウラジオストク市街は湾を挟んで二分されているため交通の便が悪い状態が続いていた。そこで湾を横断する橋の建設が計画され、2012年8月にが開通した。 19世紀後半、アイグン条約と北京条約が結ばれるまでは清の領土であり、この湾は海參崴(ハイシェンワイ)と呼ばれていた。最初にこの湾に入ったヨーロッパの船は、1852年に投錨したフランスの捕鯨船だと考えられている。クリミア戦争の時期には、ヴァシーリー・ザヴォイコ率いるロシア帝国海軍艦隊を捜索中のイギリス海軍の艦船ウィンチェスターが湾内に入り、ポート・メイ()と名づけている。1859年にはニコライ・ムラヴィヨフ=アムールスキーが外海から守られたこの地に軍港ウラジオストクを築いたが、コンスタンティノープルの金角湾に形が似ていることから、この湾にロシア語で「金角湾」を意味する名称を与えた。湾の南にある、ムラヴィヨフ半島とルースキー島の間の海峡は同じくコンスタンティノープルのボスポラス海峡にちなんで東ボスポラス海峡と名づけられた。
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